インプラントとは
インプラントとは、虫歯や歯周病などの病気、また加齢や事故により歯を失ってしまった時に、人工の歯根を顎の骨に埋入し、その上に人工歯を被せる方法です。顎の骨に定着させるので、ぐらついたり外れたりするようなことがなく、天然歯同様にお使い頂くことができます。
インプラントの手術は、通常、インプラント体を顎の骨に埋入する手術と、アバットメント(支台)を連結させるための手術との2回に分けて行いますが(2回法)、当クリニックではインプラント体とアバットメントが一体化したものを使用することで、インプラント埋入から人工歯の取り付けまでを1回で行う「1回法」も行っております。また、抜歯と同時にインプラント体を埋入する「抜歯即時埋入」にも対応しております。
患者様の歯の状態、骨の状態によってできる治療法は異なりますが、インプラント治療をご希望の方はお気軽に長岡京の当院へご相談ください。
インプラント治療の種類
1回法
インプラント体とアバットメントが一体化したものを使用することで、インプラント埋入から人工歯の取り付けまでを、1回の手術で行う方法です。通常の2回法と比べて、治療期間を短縮することができるというメリットがあります。
また手術が1回で済むので、患者様の体への負担を軽減することができます。
2回法
一次手術で歯茎を切開し、インプラント体を埋め込み、インプラント体と顎の骨が結合するのを待ちます。
その後、二次手術で再び歯茎を切開し、インプラント体にアバットメントを連結させ、人工歯を被せる方法です。
2回の手術が必要となりますが、1回法と比較した場合、多くの症例に対応することができる、感染リスクが低いなどのメリットがあります。
抜歯即時埋入
インプラント体を埋入したい箇所に折れた歯などが残っていた場合、通常であれば抜歯した後に数ヶ月待ってから、インプラント体を埋入する手術を行うことになります。
そのため、治療期間が長くなってしまいます。
しかし抜歯即時埋入であれば、抜歯と同時にインプラント体を埋入することができるので、短期間で治療を終えることが可能となります。
オールオン4/オールオン6
オールオン4/オールオン6とは、片顎で14本など多くの歯を失った際に、必要最小限本数のインプラント体で人工歯を支える新しい方法です。
インプラント体を4本使用するものをオールオン4、6本使用するものをオールオン6と言います。
オールオン4/オールオン6では、顎の骨の厚みや幅が足りないような場合でも治療を行うことが可能で、ソケットリフトなどの骨再生療法を行わなくても、インプラントをすぐに機能させることができます。
インプラント治療の流れ
カウンセリング
患者様のお悩み、ご要望などを詳しくおうかがいした上で、インプラントの治療内容をご説明します。
診査・診断
レントゲンやCTなどの検査により、患者様のお口の中や骨の状態を確認します。
その後、検査結果をもとに、適切な治療計画を策定します。
なお、虫歯や歯周病などの病気があれば、先にそれらを治療します。
治療計画の説明
治療計画や治療方針について、詳しくご説明します。
それにご納得頂ければ、インプラント治療を開始します。
一次手術
手術により歯茎を切開し、顎の骨を削ってインプラント体を埋入します。
その後、3~6ヶ月程度、インプラント体と顎の骨が結合するのを待ちます(治癒期間は患者様によって異なります)。
二次手術
インプラント体と顎の骨が結合した後、再度歯茎を切開し、インプラント体にアバットメントを連結させ、人工歯を被せます。
メインテナンス
定期的に当クリニックにお越し頂き、メインテナンスを行います。
インプラント症例①
術前
術後
レントゲン写真
術前
術後
骨再生療法
インプラント体を埋入するのに十分な顎の骨の厚みや幅がない場合、治療が行えないことがあります。
また、厚みや幅が足りない部分に強引にインプラント体を埋入すると、インプラントの早期脱落などのトラブルを引き起こすことがあります。
長岡京にある当クリニックでは、顎の骨の厚みや幅が足りない方にもインプラントを受けて頂くために、そして、安心・安全なインプラント治療を提供するために、「GBR法」や「ソケットリフト」などの骨再生療法を行っております。
一度、インプラントが難しいと言われた方も是非ご相談ください。
GBR法
歯槽骨(歯を支える骨)の幅が不足している場合に行われる方法です。
幅を確保したい箇所に、他の部分から採取した患者様自身の骨や骨補填材を注入し、生体吸収性の人工膜で覆って骨の再生を促進します。
ソケットリフト
上顎の骨の厚みが不足している場合に行われる方法です。
上顎洞底部を押し上げ、その部分に他の部分から採取した患者様自身の骨や骨補填材を注入し、厚みを確保します。
骨再生療法(GBR+ソケットリフト) 症例
術前
術後
レントゲン写真
術前
歯槽骨が吸収し、上顎洞が下がっています。
このままではインプラントが突き抜けてしまうためインプラントはできません。
術後
上顎洞が上に押し上げられ、インプラントを埋入するスペースができました。
骨の材料も充填されているので、インプラントは安定しています。
インプラント周囲炎とは
インプラント周囲炎とは、天然歯で起こる歯周病の場合と同様に、インプラントや周囲の粘膜、さらにはインプラントを支える顎の骨に炎症が起こる病気です。インプラントや周囲の粘膜にのみ炎症が起こるものを「インプラント周囲粘膜炎」、それが進行し、顎の骨にまで炎症がおよんだものを「インプラント周囲炎」と言います。
インプラント周囲炎の主な原因として、ご自宅での毎日のケアが適切に行われていない、歯科クリニックで定期メインテナンスを受けておらず、歯垢(プラーク)などの汚れが溜まり、歯周病菌が増殖してインプラントを支える顎の骨に感染したなどが挙げられます。
インプラント周囲炎にかかると、最悪の場合、インプラントが脱落してしまうこともあります。
インプラントを長期間快適に使用し続けるためにも、「インプラントが入ったら、治療は終わり」とお考えになるのではなく、インプラントが入った後も長岡京の当クリニックへ定期的にご来院頂き、メインテナンスを受けられるようにしてください。
インプラントのセカンドオピニオン
「インプラント治療は難しいと言われた」
「他院で入れたインプラントにトラブルが発生した」
など、インプラントのことで何かお悩み・お困りであれば、お気軽に当クリニックまでご相談ください。
長岡京の当クリニックでは、顎の骨の厚みや幅が足りないなど、インプラント治療を行うのが難しい方のために骨再生療法を行っておりますし、他院のインプラント治療のトラブルにも対応しております。
インプラントのセカンドオピニオンとして、是非当クリニックをご活用ください。